緑色の部屋

2019年8月27日フランス映画

 

皆さん、こんにちは!

Hitomiです。

夏休みもそろそろ終わりですが、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、2回目となる今回は。

1978年に公開された、比較的新しい

『緑色の部屋』(1978)
(原題:La Chambre verte)

をご紹介します。

あらすじ

原作はヘンリー・ジェイムズの小説『死者たちの祭壇』で、

死者との愛、裏切りと一風変わったテーマが語られています。

 

舞台は1928年のフランス東部のとある町。

「緑の部屋」で家政婦と聾唖の少年と暮らす主人公のジュリアンは、傾きかけた新聞社のライターなのですが、

彼の評判は「死亡記事を書かせたらやけに上手い奴」らしく、何故だかクスリと笑いが溢れてしまいました。

 

こんな陰気な中年小男に思い寄せるのが、これまた可憐な女性(ナタリー・バイ)です。

ジュリアンは古い礼拝堂を買い取って「死者たちの祭壇」とし、

彼女と共に敬愛する死者たちを集めてロウソクを灯し続けます…。

みどころ

フランソワ・トリュフォー監督自らが俳優として主演しています。

たっぷりと彼を眺める事ができるのだから、それだけでも嬉しい作品です!

 

この“無理めな恋”の辺りが、ウディ・アレン映画の様な雰囲気もあったし。

また、“少し変わった小男”はまるでロマン・ポランスキーのようで、なかなかの面白さでした。

 

ちなみにトリュフォーは、この作品と『恋のエチュード』、『アデルの恋の物語』を「ろうそくの三部作」と呼んでいます。

Hitomiのチェックポイント

モーリス・ジョベールの音楽は、トリュフォー作品では他に『アデルの恋の物語』『トリュフォーの思春期』『恋愛日記』でも使われていますよ!

作品情報

緑色の部屋

La Chambre verte

監督 フランソワ・トリュフォー
脚本 フランソワ・トリュフォー

ジャン・グリュオー

原作 ヘンリー・ジェイムズ『死者たちの祭壇』
製作 フランソワ・トリュフォー
出演者 フランソワ・トリュフォー

ナタリー・バイ

音楽 モーリス・ジョベール
撮影 ネストール・アルメンドロス
編集 マルティーヌ・バラケ
製作会社 レ・フィルム・デュ・カロス
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 197845
上映時間 94分
製作国 フランス
言語 フランス語

関連ソフトのご紹介

関連ソフトのご紹介です。

DVD


フランス輸入盤『La Chambre verte』が存在します。

VHS


かつてワーナー・ホーム・ビデオから『緑色の部屋』として出ていました。

CD


かつてキングレコードから、『フランソワ・トリュフォー監督作品集(アデルの恋の物語/トリュフォーの思春期/トリュフォーの恋愛日記/緑色の部屋)というCDが出ていました。


輸入盤なら、本作品も入った『Le Monde Musical de François Truffaut』という5枚組があります。

 

それでは、またお会いしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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