緑色の部屋
皆さん、こんにちは!
Hitomiです。
夏休みもそろそろ終わりですが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、2回目となる今回は。
1978年に公開された、比較的新しい
『緑色の部屋』(1978)
(原題:La Chambre verte)
をご紹介します。
あらすじ
原作はヘンリー・ジェイムズの小説『死者たちの祭壇』で、
死者との愛、裏切りと一風変わったテーマが語られています。
舞台は1928年のフランス東部のとある町。
「緑の部屋」で家政婦と聾唖の少年と暮らす主人公のジュリアンは、傾きかけた新聞社のライターなのですが、
彼の評判は「死亡記事を書かせたらやけに上手い奴」らしく、何故だかクスリと笑いが溢れてしまいました。
こんな陰気な中年小男に思い寄せるのが、これまた可憐な女性(ナタリー・バイ)です。
ジュリアンは古い礼拝堂を買い取って「死者たちの祭壇」とし、
彼女と共に敬愛する死者たちを集めてロウソクを灯し続けます…。
みどころ
フランソワ・トリュフォー監督自らが俳優として主演しています。
たっぷりと彼を眺める事ができるのだから、それだけでも嬉しい作品です!
この“無理めな恋”の辺りが、ウディ・アレン映画の様な雰囲気もあったし。
また、“少し変わった小男”はまるでロマン・ポランスキーのようで、なかなかの面白さでした。
ちなみにトリュフォーは、この作品と『恋のエチュード』、『アデルの恋の物語』を「ろうそくの三部作」と呼んでいます。
モーリス・ジョベールの音楽は、トリュフォー作品では他に『アデルの恋の物語』『トリュフォーの思春期』『恋愛日記』でも使われていますよ!
作品情報
緑色の部屋
La Chambre verte
監督 | フランソワ・トリュフォー |
脚本 | フランソワ・トリュフォー
ジャン・グリュオー |
原作 | ヘンリー・ジェイムズ『死者たちの祭壇』 |
製作 | フランソワ・トリュフォー |
出演者 | フランソワ・トリュフォー
ナタリー・バイ |
音楽 | モーリス・ジョベール |
撮影 | ネストール・アルメンドロス |
編集 | マルティーヌ・バラケ |
製作会社 | レ・フィルム・デュ・カロス |
配給 | ユナイテッド・アーティスツ |
公開 | 1978年4月5日 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
関連ソフトのご紹介
関連ソフトのご紹介です。
DVD
フランス輸入盤『La Chambre verte』が存在します。
VHS
かつてワーナー・ホーム・ビデオから『緑色の部屋』として出ていました。
CD
かつてキングレコードから、『フランソワ・トリュフォー監督作品集(アデルの恋の物語/トリュフォーの思春期/トリュフォーの恋愛日記/緑色の部屋)というCDが出ていました。
輸入盤なら、本作品も入った『Le Monde Musical de François Truffaut』という5枚組があります。
それでは、またお会いしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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