マンマ・ローマ

2019年8月29日イタリア映画

 

皆さん、こんにちは!

Hitomiです。

8月もいよいよ最後の週になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、今回はイタリア映画です。

1962年に公開された、モノクロ作品の

『マンマ・ローマ』(1962)
(原題:Mamma Roma)

をご紹介します。

あらすじ

逞しい下町女性マンマ・ローマが娼婦から足を洗い、息子エットレを田舎から呼び寄せて一緒に暮らし始めます。

 

しかしエットレは、不良少年とつるんだり、未亡人にたぶらかされたり。

マンマ・ローマは気が気じゃありません。

 

そんなある日、彼女のヒモだったカルミネが現れ、金を出さなければ息子に元娼婦の過去をばらすぞと脅しをかけられ…。

みどころ

衝撃の遺作『ソドムの市』(1975)でパゾリーニ不信になった私の

閉ざされた心が、この『マンマ・ローマ』で解けた🥺

 

それは、アンナ・マニャーニの素晴らしさのお陰だと思います。

本当に魅力的でした。

 

明るく歌い踊る、豪快なマンマ・ローマが付いていれば、息子の未来も明るいはずなのに…。

息子エットレ役の俳優は二枚目ではないけれど、

その頼りなさと憎めなさには、マンマじゃなくても好感が持てましたネ。

 

イタリアの人々は陽気なイメージがありますが、

それは社会への一種の諦めがそうさせていると聞いた事があります。

だからこそ今を楽しもうではないか!と。(ラストは悲しいですが)

 

パゾリーニ自身による脚本、会話の瑞々しさが際立っていたし、

カットの一つ一つが素晴らしかった!

Hitomiのチェックポイント

アンナ・マニャーニは、1955年のハリウッド映画『バラの刺青』でアカデミー主演女優賞を受賞した女優さんです!

作品情報

マンマ・ローマ

Mamma Roma

監督 ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本 ピエル・パオロ・パゾリーニ

セルジオ・チッティ

製作 アルフレド・ビニ
出演者 アンナ・マニャーニ

エットレ・ガロファーロ

音楽 アントニオ・ヴィヴァルディ(カルロ・ルスティケッリ指揮)
撮影 トニーノ・デリ・コリ
編集 ニーノ・バラーリ
製作会社 アルコ・フィルム
配給 チネリス
公開 1962831
上映時間 106分
製作国 イタリア
言語 イタリア語

関連ソフトのご紹介

関連ソフトのご紹介です。

DVD


かつてパイオニアLDCからDVDが出ていました。


輸入盤はあります。

CD


カルロ・ルスティケッリのコンピレーション『Carlo Rustichelli / Benedetto Ghiglia ‎– Mamma Roma / Porcile (Original Soundtrack)』が出ています(イタリア盤)。『マンマ・ローマ』からは2曲。

 

それでは、またお会いしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!