嘘をつく男
皆さん、こんにちは!
レトロ映画館のHitomiです。
今年も残すところ、あと2ヶ月弱となってしまいました!
年末に向けて、ますます慌ただしくなりそうです。
さて今回は。
『去年マリエンバートで』の脚本家としても知られる
小説家・映画監督のアラン・ロブ=グリエ
が監督と脚本を手掛けた幻の作品(日本では昨年11月に劇場初公開)
『嘘をつく男』(1968)
(原題:L’Homme qui ment)
をご紹介します!
あらすじ
舞台は第二次大戦末期のスロバキア共和国。
小さな村に突然、レジスタンスの英雄ジャンの同志だと名乗る男が現れる。
しかし彼は、ジャンの妻や妹を誘惑し始め…。
みどころ
どうやら「疲れている時に観てはいけない」と囁かれているらしいアラン・ロブ=グリエ作品!
むしろ一番疲れている時に観に行ってみました。
我らがトラニャン(ジャン=ルイ・トランティニャン)が機関銃の降り注ぐ森の中を逃れているシーンから始まるこの物語…
そこへタイトルクレジットが流れて来るのですが、アラン・ロブ=グリエ のクレジットの出方がカッコ良かったァ〜🙌✨
エキゾチックな美女達の目隠しのように、見えない真実、スパイシーな効果音!
そして飄々としたトラニャン😍
彼をスクリーンで観られる有り難さを感じながら、私的にはいくら嘘をつかれても飽きたりませんでした..
まるで『恐るべき子供たち』の夢遊病のようなシーンも、『M』のように追い詰められるシーンが美しく、印象的でした。
この作品は、チェコスロバキア時代のスロバキアで撮影されました。
なんとも不思議な感じがしますが、支援してくれた映画制作会社がスロバキア国営で、首都ブラチスラバにあったからだそうです!
作品情報
嘘をつく男
L’Homme qui ment
監督 | アラン・ロブ=グリエ |
脚本 | アラン・ロブ=グリエ |
製作 | サミー・ハルフォン
ヤーン・トマシュコヴィッチ |
出演者 | ジャン=ルイ・トランティニャン
シルヴィ・ブレアル ズザナ・コツーリコヴァー ドミニク・プラド |
撮影 | イゴール・ルター |
編集 | ボブ・ウェイド |
音楽 | ミシェル・ファノ
パヴォル・シマイ |
公開 | 1968年3月27日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | フランス、チェコスロバキア |
言語 | フランス語、スロバキア語 |
カラー | モノクロ |
関連ソフトのご紹介
関連ソフトのご紹介です。
Blu-ray
この8月、紀伊国屋書店から『アラン・ロブ=グリエ Blu-ray BOX I(限定生産)』が発売されました!
『嘘をつく男』のほか、『不滅の女』『ヨーロッパ横断特急』の3作品が入ってます。
DVD
単品では、DVD『嘘をつく男〈HDレストア版〉』が手に入ります。
それでは、次回をお楽しみに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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