私は貝になりたい

日本映画

皆さんこんにちは!

昭和大好き現役高校生のKokiです。

 

本日は台風19号が本州に上陸ですね。

皆さまお気をつけ下さい!

 

さて今回も(笑)、

東宝の映画です!

 

『私は貝になりたい』(1959)

を紹介します!

あらすじ

戦争も末期の頃。

土佐の高知で理髪店を営む清水(フランキー堺)の元にも召集令状が届き、清水の軍隊生活が始まった。

 

ある空襲の夜、1機のB-29が山に墜落した。

これを受け、清水が所属する中隊は、落下傘降下した米搭乗員を逮捕するため出動した。

中隊は搭乗員を発見するも、すでに搭乗員は虫の息であった。

 

逮捕尋問が不可能とわかった中隊長(南原伸二)は、清水と滝田(佐田豊)の両二等兵に銃剣で刺突するよう命じる。

2人は不本意ながら上官の命令には反抗できず、無我夢中で突撃をした。

 

戦争が終わり、清水は無事理髪店を再開させ、仕事に励んでいたが、

ある日、進駐軍により清水は戦犯の容疑で逮捕されてしまう。

必死に上官の命令には反抗できなかったことを訴えるが、聞き入れられず、裁判の結果、戦犯として絞首刑が言い渡された。

 

その後、刑が執行されないまま収容所での月日が過ぎ、戦犯釈放の噂が立っていたある木曜日。

突然執行の命令が下った…。

みどころ

自分の意思ではないのに、死刑にならなければならない清水の苦しみを、フランキー堺が見事に演じきっています。

 

僕が一番グッとくるのが、同じ房にいた大西(中丸忠雄)が廊下を歩きながら賛美歌「神共にいまして」を歌うシーンです。

どんどん歌声は大きくなって、しまいにはバックグラウンド音楽になるという心憎い編集です。

 

この映画は加藤哲太郎という人の遺書が原作になっており、テレビドラマ化された翌年に本作が公開されました。この後もリメイク作品が作られています。

 

まさに反戦映画の金字塔と言っても過言ではない名作だと思います。

特筆ポイント

本作品は、橋本忍の第1回監督作品です。

また、実際の極東国際軍事裁判において、元外務大臣の重光葵の弁護をしたジョージ・A・ファーネスが、弁護士役として出演しています。

作品情報

私は貝になりたい

監督 橋本忍
脚本 橋本忍
原作 橋本忍(構成・物語)

加藤哲太郎(題名・遺書)

製作 藤本真澄

三輪礼二

出演者 フランキー堺

新珠三千代

藤田進

水野久美

笠智衆

南原伸二

菅野彰雄

中丸忠男

清水一郎

ジョージ・A・ファーネス

音楽 佐藤勝
撮影 中井朝一
製作・配給 東宝
公開 1959年4月12日
上映時間 113分
映倫番号 11134
カラー・サイズ 白黒・シネマスコープ

関連ソフトのご紹介

関連ソフトのご紹介です。

DVD

東宝よりDVD『私は貝になりたい』が販売されています。

動画配信

Amazon Prime Videoでも見られます。

CD

かつて、サウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズより

CD『佐藤勝作品集 第6集(社会派・人間ドラマ編) 』が出ており、そこに『私は貝になりたい』のサントラも入っています!

 

今回の最後までお読みいただき、ありがとうございました。

またお会いしましょう!

ではまた!