生き残った者の掟

2019年9月11日フランス映画

皆さん、こんにちは!

Hitomiです。

 

関東ではまだ停電が続いているそうですね💦

 

さて今回は。

再びジョゼ・ジョヴァンニ監督のフィルム・ノワール

『生き残った者の掟』(1967)

(原題:La Loi du survivant)

をご紹介します。

あらすじ

仲間との宝探しの冒険からひとり生き残った男、スタン(ミシェル・コンスタンタン)。

 

墓参りにやってきた島で、ギャングに囲われている女・エレーヌ(アレクサンドラ・スチュワルト)と一夜を共にする。

 

スタンはエレーヌを助けようと、ギャングとの決闘に挑むが…。

みどころ

青春映画の金字塔、ロベール・アンリコの『冒険者たち』(1967)の原作者ジョゼ・ジョヴァンニが、この映画化に納得出来なかったとして撮られたと言われる本作。

 

『冒険者たち』のヒロインであるジョアンナ・シムカスの役は、本来男だったらしい。

それを女に変え冒険に恋愛のエッセンスを持ち込んだのがダメだったのか😅

大真面目に男の物語にこだわる男、ジョヴァンニ!笑

 

しかし驚くなかれ、この『生き残った者の掟』では、さらに犬にこだわっている!

エレーヌを助けるために仕方なく殺してしまった犬の仇を討つ為、ギャングがスタンに決闘を申し込んでくるのだ😳💦

 

犬の復讐じゃ金にならないので、

もっと面白く撮ったロベール・アンリコ版がヒットしたのは、やはり当然だと思いました。😂

Hitomiのチェックポイント

・『生き残った者の掟』が『冒険者たち』のわずか一週間後に公開されていること

・原作の前半が『冒険者たち』、後半が『生き残った者の掟』になっていること

・ジョヴァンニが『冒険者たち』の脚本にも参加していること

・両作品ともフランソワ・ド・ルーべが音楽を担当していること

…等を考えると、ジョヴァンニはカウンター作品をあててきたのではなく、最初から2本を作る予定で、単に自分が監督しなかった『冒険者たち』を気に入らなかっただけかも?

作品情報

生き残った者の掟

La Loi du survivant

監督 ジョゼ・ジョヴァンニ
脚本 ジョゼ・ジョヴァンニ
原作 ジョゼ・ジョヴァンニ
出演者 ミシェル・コンスタンタン

アレクサンドラ・スチュワルト

音楽 フランソワ・ド・ルーベ
撮影 ジョルジュ・バルスキー
編集 リラ・ビロ
製作会社 ステファン・フィルムズ – S.N.C.
公開 1967419
上映時間 100分
製作国 フランス
言語 フランス語

関連ソフトのご紹介

関連ソフトのご紹介です。

VHS

かつて、アスミックから『生き残った者の掟』のVHS版が販売されていました。

CD


枚数限定で2000年にフランスで発売された、フランソワ・ド・ルーベの『François de Roubaix ‎– Anthologie Volume 2』に入っています。


かつて、ハヤカワ・ノヴェルズと河出文庫から『生き残った者の掟』が出ていました。

 

それでは、またお会いしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!