独立機関銃隊未だ射撃中
皆さんこんにちは!
昭和大好き現役高校生のKokiです。
いや〜お久しぶりです。
期末試験がやっと終わり、一段落しました…。
さて今回も、
東宝の映画です!
谷口千吉監督の幻の作品
『独立機関銃隊未だ射撃中』(1963)
を紹介します!
あらすじ
太平洋戦争も末期の頃。
満州とソ連との国境付近には強固なトーチカ陣地が敷かれていた。
ある日、キの三と呼ばれる陣地に志願兵の白石二等兵(寺田誠)が配属された。
この陣地は、ヴェテランの山根軍曹(三橋達也)を長とし、重機関銃を主力として陣地を守っていた。
白石が配属されてまもなく、突如ソ連軍の大部隊が大型戦車を伴って進出してきた。
機関銃を猛射し、次々と敵を倒していったキの三。
しかし、三年兵の金子一等兵(堺左千夫)をはじめとし、隊員は次々と敵弾に倒れてゆく…。
みどころ
「トーチカ」という小さい陣地内で死力を尽くして戦うシーンはとてもリアルで、手に汗握るシーンがたくさんあります。
主演の三橋達也自身、戦時中は国境で戦い、戦後シベリアに抑留されたそうなので、その演技は圧巻です。
この映画は、戦争の理不尽さ、追い詰められた人間の苦しさなども全面に出ている反戦映画でもあります。
後半、佐藤允演じる渡辺上等兵が涙するシーン、太刀川寛演じる原一等兵がなぜ死ぬ必要があるのかと叫ぶシーンなど、
團伊玖磨の音楽も相まって涙なしでは見られません。
最後に原一等兵が一輪の花を見つけ、手を触れた瞬間敵弾が炸裂するシーンがあります。
これは、映画「西部戦線異常なし」のラストシーンのオマージュかと思います。
僕は、「人間の條件」、以前紹介した「私は貝になりたい」と並ぶ、反戦映画の傑作だと思います。
本作で登場したもう一つの主役である機関銃「九二式重機関銃」は、かなり精巧なプロップ。
弾薬の給弾、空薬莢の排莢、銃身の交換などなど、様々なシーンをリアルに再現しています。
作品情報
独立機関銃隊未だ射撃中
監督 | 谷口千吉 |
脚本 | 井出雅人 |
製作 | 田中友幸
角田健一郎 |
出演者 | 三橋達也
佐藤允 太刀川寛 寺田誠(麦人) 堺左千夫 福山博寿 夏木陽介 |
音楽 | 團伊玖磨 |
撮影 | 山田一夫 |
編集 | 庵原周一 |
製作会社 | 東京映画 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1963年7月28日 |
上映時間 | 92分 |
映倫番号 | 13089 |
カラー・サイズ | 白黒・シネマスコープ |
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DVD
ディアゴスティーニ『東宝・新東宝戦争映画DVDコレクション』の56号として、本作が販売されていました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
最近、戦争映画が多めなので、ほかのジャンルも紹介していきたいですね。
またお会いしましょう!
さよなら!
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